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いざというときに経済的な支えとなる保険金。
しかし、請求手続きのミスや見落としによって、本来もらえるはずの保険金が受け取れなかったというケースは意外と多く存在します。
「請求し忘れた」「書類が足りなかった」「対象外だと思い込んでいた」など、ちょっとした不注意が大きな損失につながることも。
この記事では、保険金請求でよくある5つの失敗例を具体的に紹介し、それらを未然に防ぐための対策も併せて解説します。
保険を「使える備え」として最大限活かすために、ぜひ参考にしてください。
請求期限を過ぎてしまった
保険金請求には時効(請求期限)があります。
多くの保険会社では、「事故や治療が発生した日から3年以内」が請求可能期間とされています。
しかし、「忙しくて後回しにしていた」「保険のことを忘れていた」などの理由で、期限が切れて請求できなかった事例は少なくありません。
万が一の際は、治療が終わっていなくても早めに保険会社へ連絡することが鉄則です。
必要書類の不備・不足で手続き遅延
保険金請求には、診断書・請求書・領収書・本人確認書類など複数の書類が必要です。
よくある失敗例としては、以下のようなケースが挙げられます。
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医師の記載が不十分な診断書
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通院日数が証明できない
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サイン漏れや押印忘れ
こうした不備は、保険会社からの差し戻しや再提出の原因となり、支払いまでに時間がかかってしまいます。
提出前には必ずコピーを取り、記入漏れがないかチェックしましょう。
加入している補償内容の誤解
「これなら保険金が出ると思ったのに、実は対象外だった」というのも、よくある落とし穴です。
たとえば、
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通院のみでは給付されない保険
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特定の病気・ケガが補償対象外
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免責期間が過ぎていない
など、保険契約内容と実際の請求内容がズレていたことにより、保険金が支払われないことがあります。
補償内容をしっかり理解するためにも、契約時にもらう「重要事項説明書」や「約款」を読み返すことが大切です。
そもそも請求できることに気づかない
実は最も多い失敗例が、請求自体を忘れてしまう・知らないというケースです。
たとえば、
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骨折やねんざなどの軽傷で医療保険が出る
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家族のケガが補償対象だった
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通院のみでも給付される保険だった
こうした情報を知らないまま、保険金を請求しそびれている人は多いのが現実です。
加入している保険の内容を定期的に見直し、「これは対象になるかも」と思ったら遠慮せずに保険会社へ問い合わせることがポイントです。
重複請求や複数保険の使い忘れ
複数の保険に加入している場合、本来なら併用して複数から保険金を受け取れることもあります。
たとえば、
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医療保険と傷害保険の両方に加入していた
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火災保険の個人賠償責任特約を見落としていた
これらに気づかず、1つの保険しか請求しなかったり、逆に同じ費用で重複請求してしまったりというミスが起こります。
保険証券や契約書を1か所にまとめておくと、見落としや誤請求を防ぐことができます。
また、重複請求は保険金詐欺にあたる可能性もあるので注意が必要です。
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まとめ
保険金請求で失敗しないためには、「早めの行動・正しい理解・しっかり確認」がカギです。
加入内容を把握し、いざという時にすぐ請求できるように、契約情報・必要書類・保険会社の連絡先を整理しておくことが重要です。
小さなケガや短期間の通院でも、対象になる可能性は十分にあります。
損をしないために、思い当たるケースがあれば一度確認することをおすすめします。
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